
プリンセス・クルーズが、スフィア・クラスの第2隻目となる新造船スター・プリンセスの海上試運転を終えた。現在、フィンカンティエリ社の造船所で建造が進められているスター・プリンセスは、2025年10月4日(土)にバルセロナ発の地中海クルーズでのデビューを予定している。
スター・プリンセスの海上試運転は、現地時間2025年8月9日(土)から8月12日(火)にかけて実施された。イタリアのモンファルコーネにあるフィンカンティエリ造船所を出港し、アドリア海で操舵、航行システム、推進装置などを含む包括的な試験を実施。プリンセス・クルーズとして2隻目となる液化天然ガス(LNG)燃料船のスター・プリンセスは、排出ガス削減に向けた重要な取り組みの一環でもある。
同船は、動力効率と操船性能の最大化するため、360度回転可能なプロペラを備えた2基のアジポッド推進装置を搭載し、前後いずれの方向にも推進力を発揮するほか、4基の大型可変ピッチ式バウスラスターにより横方向の緻密な操船も実現する。
今回の海上試運転は、プリンセス・クルーズに27年間勤務し、スフィア・クラス新造船建造チームを率いてきたスター・プリンセスの船長であるジェナロ・アルマ船長が監督。現在は1,600名の乗務員を率いて、就航に向けた最終艤装工程を指揮している。








