ENRICH(エンリッチ)

The Style Concierge

NYエグゼクティブ御用達 出張オーダー


Q

「日本とアメリカの、ファッションの違いはどんなところでしょう?」


A

「流行っているアイテムや、生地の使い方など、意外なところに多くの違いがあります」

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上:アメリカではポピュラーな、ボウタイ。日本のように予め出来上がっているものではなく、手結びが主流だ。75USドル。下:日本とアメリカで、生地の使い方がまったく逆なのが、コットン・ベルベットとコーデュロイ。アメリカ流だと、より光沢が出る。
上:アメリカではポピュラーな、ボウタイ。日本のように予め出来上がっているものではなく、手結びが主流だ。75USドル。下:日本とアメリカで、生地の使い方がまったく逆なのが、コットン・ベルベットとコーデュロイ。アメリカ流だと、より光沢が出る。

——やはり日本とアメリカでは、流行や好みに大きな差がありますか?

「そうですね。実は意外なところに“違い”があるのです。例えばコットン・ベルベットとコーデュロイは、日本とアメリカは、生地の使い方が上下逆なのです。日本は順目で使うので、光沢が抑えられますが、アメリカだと逆目で使うので、より光沢が出るのです。華やかに見えるので、逆目遣いもおすすめです」

——なるほど、それは知りませんでした。他にも違いはありますか?

「アメリカでは、とにかくボウタイが流行っています。コットンスーツにボウタイという組み合わせは、非常にポピュラーです。しかも、そのほとんどが手結びのタイプです。これは、日本の方にも、ぜひマネして欲しいと思っています。日本だとボウタイは、ほぼすべて、最初から結んであるタイプですよね」
 


Q

「太っている人におすすめの生地、スタイルとはどんなものでしょう?」


A

「ストライプを選び、上着とパンツの一体感を出すことです」

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22

太っている人におすすめなのは、やはり強めのストライプ生地。写真中のように、まるでヒッチコックのごとく上着の裾が前に出てしまうと太って見える。下のように、パンツと自然な一体感を出すよう工夫すると、スマートにみえる。
太っている人におすすめなのは、やはり強めのストライプ生地。写真中のように、まるでヒッチコックのごとく上着の裾が前に出てしまうと太って見える。下のように、パンツと自然な一体感を出すよう工夫すると、スマートにみえる。

——先ほどアメリカ人はすごい体型の人がいるという話が出ましたが、太っている人に具体的におすすめなのは、どんなスーツでしょうか?

「やはり生地は、はっきりしたチョーク・ストライプがいいと思います。スタイル的には前身頃にダーツを入れず、細腹をなくして、背中の生地を多めに取り、前裾が浮かないようにします。要するに、上着とパンツに一体感を出すということですね。横から見たとき、ヒッチコックみたいに見えてしまうとダメなのです。私はアメリカ人を相手にしているので、体型の補正には自信があります」

松尾健太郎

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